な な を 。 の 制 作 本 棚 へ よ う こ そ 。

芸術大学卒業、等身大の独り言。【音大生キャリア】

こんにちは、ななを。です。

 

今日は、ただの【独り言】ブログ記事です。

 

関連記事

「教えること」への不安と、その解決法【新人講師】

 

 

「音大に行っても意味がないというツイート」に対するツイートが私のタイムラインに流れてきました。

これに関して肯定も否定もこの場でしませんが、そんな音楽を大学で専攻した、自分の事を棚にあげた、一人の卒業生の独り言をどうぞ。

合格発表から4年

・エゴサで知った合格

仮面浪人2年を経て、合格発表への期待を失った4年前。

合格発表当日、実家のソファーでTwitterのエゴサをしていた。

期待してはいないけど気になる結果。

 

自分の結果以外をモザイクかけて「合格しました」というツイートをしている見知らぬ人のツイートを見つけた。

 

モザイクが薄いため、なんとなく数字のシルエットが見える。

 

そして、合格者が15名という少なさから、

 

「この番号のシルエット・・・・。もしかして私じゃない!?」

 

そう思いソワソワとホームページでの合格発表を待った。(学校での掲示合格発表の1時間後にホームページに掲載される仕様)

 

そして合格!

 

掃除機をかけていた母は、

 

 

「え〜!?見間違いじゃない!?」

 

 

と、一言。

・受かってしまった

短大の2年間で、本当に素晴らしい演奏をする友人、留学を目指す人、卒業後就職する人、教員採用試験にむけて勉強する人、進学のために勉強する人、就職したけど退職して大学での勉強を再開した人・・・たくさんの人と出会った。

 

そして、そんな中、日々のうまくいかない自分の演奏ですごく悩んでいた。

「3度目の受験。流石にこれで落ちたら音楽諦めようかな。」

なんて思いも片隅にありながらの合格通知。

 

 

お世話になった方々には申し訳ない気持ちになるけれど、

受かって嬉しい気持ち」と、「受かってしまった。」という気持ちもあった。

・「〇〇な4年間」

しかし、悩みとは裏腹に、うまくなりたい。自分ならできるはず。勉強は続けたい。チャレンジしたい。という気持ちにも間違いなかった。

 

 

進学の決意には、時間が掛からなかった。

 

 

 

 

・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

「4年間、どうだった?」

 

 

先日、受験の際にお世話になった先生に尋ねられた。

 

 

「迷いの4年間でした」

 

 

そう答えた私。

 

 

そうだと思うわ。と言う先生の反応に少し驚いたが、何とも言えない気持ちになった。

いつも冷静沈着で、生徒思いで、受験の時も全力で応援してくれた先生、そして私の思考に多大なる影響を頂いた先生からの一言だからこそ。

理由を聞く前から「そうだと思う」と発する、先生自身の経験を推測し、この一言への重さを感じた。

・私が演奏し、音楽を追求する意味

世の中には、素晴らしい演奏をする演奏家、数え切れないほどいる。
その中で、私が学生を延長させてまで、私が敢えて演奏を追求する意味は何なのだろう。

 

この問いは、高校卒業後の仮面浪人生活が始まってから、ずっと付きまとってきた。

 

そして4年大学への進学後、さらに悩む事になる。

しかし、100人が100人とも社長では会社は回らないし、100人が100人とも従業員では会社が回ららない。それと同じように、100人が100人一流のピアニストでも業界は回らないし、100人が100人それをサポートしたり、導入要素を担う人でも業界は回らない。

・素直に没頭する才能

何となく感じる音楽大学や、芸術大学で感じる「他のことに目をむけず、没頭することへの肯定感の強さ」。

確かに大学は、「専門分野を追求し、研究する場所」であることに間違いないと思うが、その他のアルバイトしていることを隠したり、たまに息抜きをしていることや、就活すら隠す人がいて、就活の募集要項を学部の建物に掲示する事も禁止されている大学生活を送る環境は少し面白かったのかもしれない。

 

私はこの4年間、「一人で演奏する」という事に対して「素直に静かに没頭する」ということが出来なかったが、一方で自分が何をしたいのかについて、たくさん考え、自分と音楽との距離感についてを考え、知ることができた貴重な時間になった。

そして、自分が何に興味があるのか、興味があることへ時間をかけてみる、大切な時間となった。

 

 

ソロに集中できる環境は学生時代が、きっと一番整いやすい環境にいるだろう。

そして、「もっとソロの演奏に集中しておけば何か変わっていただろうか。」

と思うこともあるけれど、自分の演奏以外に、アンサンブルや演奏会企画、異業種の人の元に出かけて行く、就活、内定辞退、という4年間やってきた事に後悔はない。

・葛藤

自分の演奏レベル、上達スピード、練習に対しての集中力や熱量、先生とのコミュニュケーション、本番での緊張感、金銭的な独立と理想とのギャップ、頂いた演奏や指導の仕事先での環境。

葛藤する場面はたくさんある。

 

私は音楽大学に来て「大学を卒業すれば、楽器を続けるような就職口や、働き方があると思っていた。」というワードをよく聞いたように思う。

 

「留学すれば。」「上手になれば。」「院へ進学すれば。」

 

音楽で食べていくことを夢見て入学する人が多いであろう音楽大学で現実を知り、それぞれの道を歩む。

 

「あの楽器の人はいいよね、きっと需要がある。」

 

という言葉もよく聞くけれど、お互いの楽器に対して言っているように思う。

そして、どの楽器でも誰にでも可能性はあり、誰にとっても厳しく、その人次第だと思う。

隣の芝は青く見えてしまうのだ。

 

そして、大学で音楽を専攻したから音楽で仕事をするの事が普通なわけでもない。

それも人それぞれだ。

 

就活の最中に

「音楽大学出身なんでしょ?なんだよ〜夢見せてよ〜もったいない。税金使って学んでんだから音楽続けなよ」

 

と、たまたま入った飲食店の常連に言われたことがあった。

 

この言葉が私の選択を音楽に引き戻したわけではない事は強く主張しておきたいが、今更どうでもいい話である。

 

それにしても、就活したら音楽やめるって誰が決めたのか。就職したらなんで音楽したらいけないと誰が決めたのか。なんなら、なぜ音楽を辞めることに対して、何も知らない人に口出しされなくてはならないのだろうか。

 

公立の大学で、税金で賄われている部分があるにしても、私たちも授業料を払っている。

 

多くの人にお世話になり、学ばせてもらったことに感謝していることは前提で。

(これに関しては別の議題になりそうなのでここらへんでやめておく。)

・結論なんてものはないわけで

じゃあ結局何で音楽大学、芸術大学があるのよ、意味ないじゃん。就職できないじゃん。就職しなくても生きていけるような道ないじゃん。生きていけないじゃん。

 

てわけでもなくて、別に大学は高校のように降ってくる課題をこなす場所でもなければ、就職訓練所でもない。就職だってできるし、フリーとして生きていくこともできるし、やり方はたくさんある。

 

それに、音楽も音大に行かないとできないわけでもないし、行ったからうまくなるわけでもない。

 

元といえば「人とは何なのか」を知るためにできた「自由七科目」を基にした機関に過ぎないし、そこで4年間を過ごし、何を学び、どう活かしていくのかは自由だ・・・。と浅はかな私の知識ではそう言いたいが、まぁそれは理想論なのかもしれない。

 

私の肌感で言うと、私たち音楽を大学で専攻した者にとっては、ある意味「音楽との距離感を測り始める場所」になっている気もする。

 

生きていく事と、音楽を続けていくことは、なかなか理想通りにいく人は少なく、正解もない。

 

ただただ頭ごなしに「就職することが是」とする環境ではない場所で過ごした学生生活は興味い面白さがあったと思う。

総合大学に行ったことがあるわけではないので、実際のところわからないけれど。

 

 

一方で、音楽を使って生きて行ってみたい。と思う学生に対してもう少し何か手助けがあったら、あの素晴らしい演奏する、彼、彼女たちは音楽を続けていたのだろうか。定収入だったら、もっとストレスフリーな環境だったら、もっと音楽が普及したのだろうか。

なんて自分のことを棚に上げて寝る前に考えたりもするもんだったりする。

それが良いことなのか、悪いことなのか、他の軸での評価があるか分からないけれど。

 

人には人の乳酸菌。のごとく、その人にはその人に合った生活スタイルと、音楽との距離感で過ごしていくし、変化させつつ生きてゆくのだなと。

最後に

卒業式の次の日である今日。

4月からあてにしていた学校での非常勤講師もどうやら空きがなかったようで、どう生きていこうと考える1日となった。

 

フリーランスサバイバル記。

本当にフリーランスとして独立するためにサバイバルする日々は始まったばかりなのだと実感している。

 

この選択が正しかったかどうかは死んだ後にしか分からないし、死んだ後も分からなそうだけれど、なるべく自分にしかできないことに近いものをやって、自分がいる意味を見出せるような日々を送っていきたいと感じる1日だった。

 

全てに結論をつけずに問題提起にすらなっていないこの記事をここまで読む人はいるのだろうか。

読んでくれた人がいたなら、ありがとうございました。

 

 

おしまい。

 

〜今日の小話〜
母が「一人暮らしどう?楽しい?」
と聞いてきた。

一人暮らし4年目にして、はじめて。笑

2 Comments

けんけん

卒業おめでとうございます!ピアノで音大卒なんて本当にすごいです!ピアノを弾く人は子供の頃からものすごく時間をかけて練習していると何人ものピアノの先生からお聞きしました。
子供の頃にアホみたいに遊んでいた私からは想像もできないくらいの努力の達人ですよ!!

いまは新型コロナの影響でフリーランスの方は大変だとお聞きしていますが、音楽を極めて、さらにこのブログを自分で立ち上げて記事を書き続けるななを。さんならきっとやっていけるに違いないと思いました。

返信する
nanao

ありがとうございます!偏に通わせてくれた両親や先生に感謝です。
私もアホみたいに遊んでいましたよ!!
けんけんさんの期待に応えることができるよう、今後もしっかり精進していきたいと思います!

返信する

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA